2009年9月15日火曜日

創発という概念


「創発」という単語知っていますか?私は初めて聞いたのですが・・・ATOKでもMSIMEでも変換されないのでメジャーな単語ではないのは確かです!
Wikipediaには、「創発(そうはつ、emergence)とは、部分の性質の単純な総和にとどまらない性質が、全体として現れることである。局所的な複数の相互作用が複雑に組織化することで、個別の要素の振る舞いからは予測できないようなシステムが構成される。」
とあります。例えば、「水の分子一個だけ存在していてもそれは氷でも液体の水でも水蒸気でもなく、「水分子」の性質を持つ「水分子そのもの」にしか過ぎないが、複数個集まると、ただの「複数の水分子の集まり」ではなくて、氷や液体の水や水蒸気といった全く違った性質が現れる」ということです。
それはヘーゲルが提唱した哲学で言う「アウフヘーベン」という弁証法と似ているのかも知れません。「古いものが否定されて新しいものが現れる際、古いものが全面的に捨て去られるのでなく、古いものが持っている内容のうち、積極的な要素が新しく高い段階として保持される。」とWikipediaにありますが、例えば、
  • 私は「Wii」をやりたい
  • 俺は「テニス」がしたい
  • それじゃ、「Wiiでテニス」をしよう!
みたいなものです(違うかな!?)。そういった意味では創発という概念は、必ずしも全く新しい概念という訳ではないのかも知れません。
全然業務に関係なさげなことのようですが・・・実は違います。この概念を広げて行くと、IT技術とマーケティングやプロモーションが非常に高い次元で一致できるのです。

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